※堂ヶ島渓谷遊歩道の散歩について、急勾配の道や柵が無い場所があります。土砂崩れなどにより木が倒れている箇所もありました。足腰に不安がある方や小さいお子様が歩くのはおすすめしません。それをふまえてご一読いただくようお願い致します。
チェンバレンの散歩道
仕事で疲れ、遅く起きた朝にどこか気分転換に散歩できる所はないかと検索すると堂ヶ島渓谷遊歩道という場所が出てきました。
写真には吊り橋や渓谷の様子がありマイナスイオンが沢山感じれそうな場所だと思い、行ってみる事にしました。
宮ノ下側から坂道を下り始めたのは平日のお昼過ぎでした。
チェンバレンさんって何者?
そもそも散歩道に名前がつくくらいのこのチェンバレンさんってどんな人なんでしょうか?
調べてみると明治時代に38年間日本に大罪したイギリス人だそうです。
令和の時代は箱根にも外国人観光客はとても多いですが、明治時代には数少なかったと思います。
日本研究家の方で俳句を英訳した最初の1人とも言われていると記載がありました。
案内の通りに進むと橋が
ひたすら下り道を進むと橋が見えてきました。
写真の通り前日の雨で橋の上は水たまり状態でした。
スニーカーで来ていたのでそのまま歩いたら水浸しになります。
このまま元来た道を引き返そうかかなり迷いました。
ですが箱根で行ってみたい所は数多くあり、今帰ったら2度とこの道には来ないだろうなと思いました。
この道の先ってどうなっているんだろう?
好奇心が勝ち、いい年をした大人の女が靴下を脱ぎ裸足で橋の上の水たまりを通りました。
周りに誰もいなかったから出来た所業です。
カバンにあったタオルハンカチで足を拭き橋を渡りきった後は絶妙な達成感がありました。
この時の私はまだこの先の道が思ったより過酷だという事を知りませんでした。
夢窓国師草庵跡
橋を渡るとすぐに道が2つに別れていました。
看板の矢印に導かれ、何かあるのかなと歩き始めると昔国師が閑居したと言われる場所がありました。
それから道を戻って吊り橋へと山道をまた進み始めました。
吊り橋
私はネットで橋だけの写真を見て向かったので道なりに進めばすぐに反対側の出口に着くんだろうと安易に考えていました。
しかし、歩いて向かった先には道っぽい物があるだけで一体どこから上に上がれるんだろうとしばし途方にくれました。
橋を渡った後は極端に道案内の矢印の数が減ります。
このままどこから上がるか分からなかったら来た道を戻るしかないと考えるとゾッとしました。
とりあえず行き止まりでも行けるとこまでは行ってみようと歩いて行くと大きい滝のような音が段々と聞こえてきました。
あ、違う橋がある!
そう思って橋があるのならゴールは近いんじゃという希望が湧いてきました。
看板には180Kgの制限が書かれてありました。
私は1人で渡りましたがそれでも結構揺れました。
頑丈なワイヤーで繋がっていたので大丈夫だとは思いますが、下が割と激流だったのでおどおどしながら渡りきりました。
想像していたよりも迫力のある景色が見れたので良かったです。
無事にゴール
吊り橋を渡ったあとは道なりに進むと反対側の大きい道路のそばまで出ることができました。
1.5kmとは書かれていますが登り降りが多い道なので体感はもっと長く感じました。
所要時間も気付いたら1時間以上かかっていました。
ちなみに散歩道中にトイレはありません。
堂ヶ島渓谷遊歩道は遊歩道という響でゆるい散歩道かと思っていましたが、結果かなりの大冒険になりました。
道路が見えてきた時はなんとか帰還できたという嬉しさが大きかったです。
もしこれから行かれる方は道が急なので必ず履き慣れたスニーカーで行ってください。
山道なので靴が汚れるの覚悟で、またこれからの季節は特に虫除けスプレーが必須だと思います!